LARGE HOUSE / 2016
Large / 大きさがもたらすもの
写真家のギャラリーのある住宅の計画。住宅街の中にぽっかりと空いた1,000 m2 の土地が敷地である。住宅地における1,000 m2 というスケールは、家と街との間にどのような関係性をもたらすのか、豪邸とは異なる意味での「おおきな家」の提案。敷地の大きさを生かし、外庭と内庭を持つ、開放的な「中庭型中央配置」とすることで、様々なスケールのままりや距離をつくり、複数の活動や過ごし方を同時に許容する空間を目指している。大きなロの字の中心軸に長方形の鉄骨柱を並べ、外庭側と内庭側に交互に枝状に柱を配置し空間を分節する。その柱の上に格子梁でできた屋根を乗せ、それらをつないでいくことで、小さな居場所の連続でありながらも、全体としてひとつの構造システムをつくる。大きな敷地の中に多様な居場所をつくることで、地域住民を巻き込んだ暮らしにおける、小さなコモンスペースとしての庭のような場所が生み出せないかと考えた。
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名称おおきな家
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用途住宅, 事務所, ギャラリー
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計画地三重県
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設計針谷將史建築設計事務所/針谷將史 目﨑優人
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構造佐藤淳構造設計事務所/佐藤淳 三原悠子*(*元所員)
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敷地面積974㎡
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建築面積430㎡
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述床面積273㎡
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構造規模S造/地上1階
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受賞掲載SDレビュー2016